モンテッソーリ教育ってよく聞くけど、実際どうなの??
子育てについて検索すると一度は目にしたことのある内容なのではないでしょうか。
これから子育てをしていくうえで、少しでも我が子にとって良いと思うものを取り入れたい!そう思う方も多いかと思います。
そこでこのページでは『モンテッソーリ教育』のメリット・デメリットについてご紹介します。
メリット
モンテッソーリ教育の最大の魅力は、子どもの内なる力を最大限に引き出す点にあります。
- 自主性・自立心・積極性の育成:
- 子どもが自分の興味に基づいて活動を自由に選択し、主体的に学ぶため、「自分でやりたい」「チャレンジしたい」という意欲が育ちます。
- 大人が過度に手を出さず、子どもが自分で問題解決に取り組む姿勢を促すため、自立心が養われます。
- 受け身の学習ではなく、常に自分からのアプローチが必要となるため、積極的な行動力が身につきます。
- 集中力・持続力の向上:
- 子どもが興味を持った「お仕事」(活動)に、満足するまで没頭できる環境が提供されるため、高い集中力と物事を途中で投げ出さない忍耐力が養われます。
- 自分のペースで取り組めるため、焦ることなく、深く集中する体験を多く積むことができます。
- 情緒の安定:
- 自分のやりたいことに夢中になって取り組むことで、心が安定し、自己肯定感が高まります。
- 他人と比較されることがなく、個性を尊重されるため、伸び伸びと学ぶことができます。
- 五感を活用した感覚の洗練と知性の発達:
- 専用の教具(モンテッソーリ教具)を用いて、視覚、聴覚、触覚などの五感を駆使して具体的な体験を通して学ぶため、抽象的な概念の理解が深まります。
- 手先を器用に動かす機会が多いため、指先の感覚が優れ、脳の発達にも良い影響を与えます。
- 社会性の発達(特に縦割りクラスの場合):
- 異年齢の子どもたちが一緒に活動する縦割りクラス編成の場合、年下の子は年上の子をお手本にし、年上の子は年下の子の面倒を見るなど、お互いに助け合い、譲り合う経験が豊かになります。
- これにより、思いやりの心や社会性が自然と身につきます。
- 問題解決能力の向上:
- 自分で考えて行動し、試行錯誤する機会が多いため、問題解決能力が養われます。
デメリット
一方で、モンテッソーリ教育には以下のような課題や懸念点も指摘されています。
- 協調性・集団行動への適応:
- 個人の自主性を重んじるあまり、集団で一斉に行動する機会が比較的少ないため、日本の一般的な学校教育で求められるような「周りに合わせる」協調性が育ちにくいと感じる場合があります。
- 「みんなで協力して何かを成し遂げる」といった集団活動が苦手になる可能性も指摘されます。
- 運動不足:
- 教具を使った室内での「お仕事」が中心となるため、屋外での活発な運動の機会が少なく、運動能力の発達や体力面で物足りなさを感じる子どももいます。特に日本では、広い敷地を持つモンテッソーリ園が少ないため、この傾向が顕著になることがあります。
- 画一的な学びへの適応の難しさ:
- 自分で選んで深く探求するモンテッソーリ教育に慣れると、小学校以降の画一的な一斉授業や、決められたカリキュラムに沿って進む学習に戸惑う子どももいます。
- 先生の指示に従うことや、クラス全体で同じペースで学ぶことに難しさを感じる可能性があります。
- 費用が高額な傾向:
- モンテッソーリ教育を行う施設や、家庭で教具を揃えるには、一般的な保育園や幼稚園、教材に比べて費用が高額になる傾向があります。
- 指導者の質と理解:
- モンテッソーリ教育の理念を深く理解し、子どもの発達段階や興味を適切に見極め、サポートできる質の高い指導者の存在が不可欠です。指導者の理解度や力量によって、教育の質が大きく左右されることがあります。
- 家庭での環境整備と親の関わり:
- モンテッソーリ教育の成果を最大限に引き出すには、家庭でもその理念に基づいた環境整備や親の関わりが重要になります。これには親の学習と努力が必要となる場合があります。
- 「大人びる」という見方:
- 自分で考えて行動し、自立する子どもが多いことから、時に「大人びている」と見られることがあります。
これらのメリットとデメリットを理解した上で、お子さんの個性や家庭の教育方針、将来の進路などを総合的に考慮し、モンテッソーリ教育が適しているかどうかを判断することが重要です。
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